数字の数え方

π(パイ) [DVD]
石原慎太郎は以前フランス語を数学に適していないとバカにしていた。フランス語では、77を「60+10+7」と読んだり、88を「4×20+8」と読んだりして、99に至っては「4×20+10+9」と、なんだかややこしい読み方になっている。
石原慎太郎の言おうとしていることはなんとなく分かる。しかし、今や当たり前になっている十進数は、どうして先進的と思われなければいけないのだろう。10という数字はそれほど特別なものなのか。
コンピューターを学んだ人はすぐ2進数、8進数、16進数を思い出すだろう。それらの基数もまたすばらしい働きを人類にもたらしている。やはり基数は用途によって色々分けなければいけないだろう。フランス語も場合によって10進になったり、20進になったりするということだ。
さらに考える。かならずしもx進数と決めることはないかもしれない。x進数と決めたから、円周率πや√2などの無理数を表せていないではないか。そうすると、やはりなにか無理数有理数も共通に表す方法が世の中に存在するのではないかと、こっそり思いはじめる。天動説で複雑に決められていた星軌道の計算法は、地動説によって一気に簡単にしたと同じように。

薩長同盟と政冷経熱

nanisus2006-01-14

坂本竜馬は米と武器の交換を実現させたがきっかけに、あれほど憎みあっていた薩摩と長州を同盟させた。政治的敵対より、実利を先頭に考えさせた。ビジネス用語でいうとWin-Winの関係を築いた。つまり、経済的な実利があるなら、政治的な敵対も解消できるのである。
今、日本と中国の間に、「政冷経熱」の現象が続いている。それが続いている一番大きな原因は、やはり日本の経済力は中国の経済成長にとって必要不可欠なものであり、中国の巨大な生産能力および市場も日本経済復活にとって必要不可欠なものである。たとえ歴史問題などが存在していても、実利があった以上、徹底的な敵対関係はありえないのだ。したがって、このような実利があり続けていくことが、両国の政治問題も解決できる大前提になっている。急いで政治や歴史問題を解決するより、竜馬みたいに経済的なWin-Win関係を築いていったほうが先でしょう。

英語はクレームに適した言語?

ある雑誌の記事によると、「オックスフォード英語辞典」に掲載された単語の中で、他人をほめる言葉(complimentary expressions)はわずか40語に対し、中傷語(insult expressions)は350語と、約9倍もある。madやcrazyなど「狂人」をあらわす言葉は60語あるが、その反対の「正気」をあらわす言葉は「sane」など6語しかない。これは英語の特徴なの?それとも人類言語の一般的特徴?

敵を知り、己を知らば、百戦危うからず

営業もそうであろう。自分の製品の長所短所をよく知り、相手の欲しがるものを知り、そして、競合他社製品の長所短所をもよく知ることだ。

「孫子」の読み方 (日経ビジネス人文庫)

「孫子」の読み方 (日経ビジネス人文庫)

傭兵とパートナー

nanisus2006-01-02

戦は人に任せると、自分の兵は怠る。たんぼの仕事を人に任せると、自分の職人芸は上達しない。何事も自分でやることで、精進できる。
今川義元徳川家康を人質にしていたから、戦やるときに、三河の兵を前面に構えて戦った。ローマ帝国の末期、復員時のローマ市民権を褒美に、異国の人々を戦で使っていた・・・
ふとパートナーについて考えてみた。プラットフォーム製品を売るために、パートナーをふんだんに使い、プラットフォームの上で動くアプリケーションを作らせる。人がいっぱい作ってもらうと同時に、プラットフォームもよく売れる。しかし、自分でアプリケーションを作ってみないと、アプリケーション作成のノーハウを持たず、プラットフォームが提供できる良さも分からない。それは結果的にプラットフォーム自身のレベルアップにつながらなく、プラットフォームは次第に衰退するのではないでしょうか。

光秀が天下取れないわけ−「国盗り物語」の読後感

光秀は文武両道と言えるでしょう。歌道にも明るいし、鉄砲や戦にも強い。しかし、天下を取れなかった。彼は自分の才能を自負していた。道三も生前、光秀の才能を愛した。が、信長を殺した後に、あっさりと討ち取られた。やはり天下取るには、才能だけでは無理。光秀に覇気がなかった。彼の致命傷でしょう。その覇気のなさが、結果的に信長以下を鎮撫できなかった原因になった。その覇気は信長や秀吉にあった。たとえ、光秀が持っている教養がなくても、人々をひきつけたのは、やはり信長や秀吉であった。
道三「時代だ。時代というものよ。時代のみがわしの主人だ。時代がわしに命じている。その命ずるところに従ってわしは動く。時代とは何か。天と言いかえてもよい」
信秀「おれは天下をとるのだ。天下を取るには善い響きをもつ人気がいる。人気を得るにはずいぶん無駄が必要よ。無駄を平然としてやれる人間でなければ天下がとれるものか」
道三「いくさは利害でやるものぞ。されば勝つという見込みがなければいくさを起こしてはならぬ。その心掛けがなければ天下はとれぬ」

国盗り物語(一) (新潮文庫)

国盗り物語(一) (新潮文庫)

FM3a

nanisus2005-12-29

とうとうヨドバシ・ドット・コムFM3aが消えた。在庫は処分したとのことでしょうか。ニコンからの生産中止発表も間近でしょうか。デジタル全盛の時代では、マニュアルフィルムカメラはとうてい立場ないよね。クラシックカーみたいに、中古かオーダーメードしかなくなるかね。