薩長同盟と政冷経熱

nanisus2006-01-14

坂本竜馬は米と武器の交換を実現させたがきっかけに、あれほど憎みあっていた薩摩と長州を同盟させた。政治的敵対より、実利を先頭に考えさせた。ビジネス用語でいうとWin-Winの関係を築いた。つまり、経済的な実利があるなら、政治的な敵対も解消できるのである。
今、日本と中国の間に、「政冷経熱」の現象が続いている。それが続いている一番大きな原因は、やはり日本の経済力は中国の経済成長にとって必要不可欠なものであり、中国の巨大な生産能力および市場も日本経済復活にとって必要不可欠なものである。たとえ歴史問題などが存在していても、実利があった以上、徹底的な敵対関係はありえないのだ。したがって、このような実利があり続けていくことが、両国の政治問題も解決できる大前提になっている。急いで政治や歴史問題を解決するより、竜馬みたいに経済的なWin-Win関係を築いていったほうが先でしょう。